空間の最大速度は光の速度より速い

・・・「ニュートリノは光より速い」という記事を受けて・・・

新実祥悟(2011924日)

 

ニュートリノは光より秒速7.5キロ(0.0025%)速いという記事が2011923日(金)、朝日新聞電子版で報道されました。これはスイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」に参加した名古屋大の中村光廣准教授らによる研究成果です。また実験結果は物理学全体への影響が大きいため、解釈は加えず、他グループによる検証を求めたいとのことです。

これが事実とすれば、多くの疑問点を抱えた現代物理学の更なる新展開に寄与するものであり、祝意とともに謝意を表します。

 

実は10年ほど前に、私は自身のホームページ(http://www.fit-hp.com/またはhttp://www.sk2.aitai.ne.jp/~shogo-ni/)に、空間が許容する速度は光の速度より速いのではないかという論文を載せました『光速度cとプランク定数hの同時対生成』。その当時は、それまでの実験結果からは光の速さを超えるものはないとされていました。従いまして、光の速度とプランク定数が理論から計算できたのですが、一抹の不安は持っていました。その後、宇宙の加速度は正の符号を持つようだとの観測結果が得られました。(レオン・クープマン、ロジャー・ブランドフォード/宇宙のなぞを暴く最新の重力レンズ事情/パリティー/丸善/Vol.20-No.03)。これが事実とするなら、私の理論の信憑性はぐっと上がることになります。また私の二つの論文『電子の生成、重力定数』から、空間が許容する最大速度は光の速度より約2%速い可能性があるということを導きました。

このたびの「OPERA実験」の結果は、私の理論の正しさを裏付けるものになると期待します。

Science Top